アレクサンダー・テクニークのレッスンにおいて、アレクサンダー教師がすることは「軽くからだにふれること」と「さまざまな言葉がけをすること」このふたつだけです。
そして「たつ・すわる・あるく・ねる」などのごく日常的な動きから、受講生が課題とするあらゆる動きや状況に対応したレッスンを進めます。
レッスンの結果として症状が改善されり治ったとしても、アレクサンダー・テクニークはボディワークやセラピー、そして治療ではありません。
医療的なアプローチ(例えば、マッサージ師が筋肉にすること)のように、構造を変化させて状態を改善するのがレッスンではありません。
受講生はレッスンを通して、もともと誰もが生まれながらにして備わっている機能を邪魔する習慣をやめていくことを学びます。
アレクサンダー・テクニークのレッスンは、医療行為や治療行為ではなく自己の体について学ぶものです。
ベルトなどでからだを締めつけない、動きやすい服装が好ましいです。また、からだを横にしてレッスンをするときもありますのでスカートは避けてください。
レッスン中の痛みはありません。ただしレッスンの後、からだが変化していくプロセスの中でそれまでに感じたことがない感覚が痛みとして表面化する可能性はあります。
レッスンをつづけてみようと思う方には、まずは10回レッスンをお薦めしています。受講生の変化の度合いや受講できる事情により、レッスンの頻度や回数は異なります。
しばしば例にするのは、音楽教室のレッスンです。
初心者の受講生が「キラキラ星」を弾けるようになりたいのか「エリーゼのために」を弾けるようになりたいのかによって、レッスンする時間の差がでてくることと同じです。
またレッスン効果については、個人差があることをご了承ください。